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第490話
胡座をかいた長岡の上に乗り首にしがみ付く。
長岡のにおいを胸一杯に吸い込み、胸を擦り付け甘える。
普段大人びてみえる三条のこんな1面を見られるのは長岡だけ。
長岡にしか見せる事の出来ない本当の部分。
「ぁ…ぁ……」
「きもち?」
やっと与えられた快感に何度も頷いた。
気持ち良い。
気持ち良い。
「優しくするっつったしな」
大きな手が若い陰茎を扱く。
強すぎず弱すぎずの力加減も絶妙だ。
「あ…」
長岡の肩に額を押し付けながらそれを味合う。
甘くてとろりと蕩けていく。
「ぅ、んッ……」
鈴口をぐりりと刺激され腰から痺れにも似たそれが全身を震わせた。
じわじわと侵食していく快感。
伏せた睫毛が小さく震える。
とける…
頭、ばかになる
正宗さんのことしか考えらんねぇ…
「ハ、ァ…ぁ……え、あ…っ」
欲しい欲しいとせわしなく強請っていた器官に指が与えられ背中を反らせた。
長岡は背中から崩れそうになる三条をしっかり抱き留める。
そうすると自然と下腹部に力が入ってしまい内腿を痙攣させる結果となった。
「ヒッ……、ゆび…お、く…」
「息、詰めんな。
指折る気かよ」
「……おれ、な…」
「ギチギチだって」
恥ずかしいと頭を振っても長岡を喜ばせるだけ。
1本の指を離したくないと締め上げる身体の方が正直だ。
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