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第492話

もっと…ください 口を衝いて出たのはなんて淫らな言葉だったのか。 それを今、身をもって思い知らされている。 「遥登、いま何本入ってるか分かるか?」 「さん…ぼん…」 「ん、3本。 じゃあ、これは?」 引き抜かれた指が再度挿入された。 あ…沢山入ってきた…… 腹、いっぱい…やばい… これは、左右の指が入っている。 臀に触れる手で分かる事実に全身が熱くなった。 左右の指を開かれたら、そう考えるだけで頭がぐるぐるする。 いくら腹を掃除したと言ってもアナルを開かれナニかを漏らしてしまったらと考えると恐ろしい。 例え水でもだ。 「ひっ」 そんな事お見通しなのか長岡は僅かに指に力を加えた。 「ひろげ、ないで…くださ」 「んー?」 「おねがいします…」 震える身体をぴたりとくっ付けながら懇願する三条は、まるで今から補食されるのを待つ動物のよう。 笑みを深める長岡にも気付けない。 「優しくしてくれっつったのは遥登だろ」 「それは…」 「ん?」 「だって……」 口籠るしか出来ない三条は眉を下げたままちゅぅっと顎にキスをした。 目だけで見詰めると耳にも。 「変な強請り方ばっか覚えちまったな」 ぺろっと耳縁をなぞると指が左右に拡げられた。 逆効果だったのか。 「まっ…でちゃ……正宗さ…ひぅッ」 拡げたままの指が抜かれ情けない声が零れる。 アナルが痛いような痺れるようななんとも言えないモノに襲われ泣きそうだ。 もう…欲しくておかしくなる… ゆっくりと身を離し脚を拡げる 呼吸をする様にアナルが口を開けているのが長岡から丸見えだ。 「正宗さんの、精液…欲しいです。 ココに…あの……ください」

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