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第501話

体内にある精液が愛おしい。 同じ物を体内でつくれるが、これが良い。 長岡のだから良い。 「ハァ…ハ…ァ……」 薄い胸を上下させ酸素を頭に送りながらも、そんな倒錯した事を考えてしまう。 荒い息を整える、そんなありふれた縋にさえこの身体はアツくなり腹の奥がジクジクする。 長岡が恋しくてたまらない。 キスを強請るとすぐに与えられた。 気持ちの良いキスに酔い、三条からも舌を差し出す。 甘噛さはたりなぞったり長岡もキスを楽しんでいる。 流し込まれる唾液を飲み込むとゆっくりと唇が離れていった。 繋がる唾液にもっととばかりに舌を見せるとピストンが再開される。 それも、いきなり激しいものを。 「あ…あっ、あっ」 縁が捲れ精液が掻き出される。 勿体ないと思いながらも、どうする事も出来ない三条はただただ喘ぐばかり。 「あッ…あ"…っ、お"ぐ…」 もっと腹一杯欲しい。 空っぽになるまで。 「ぅぐ……っ、…あ、…も、と……」 息と共に吐き出された言葉は長岡を喜ばせる。 「もっとな」 激しくなる揺さぶりとピストンの強さに喉を晒して、あられもない声をあげる。 イってもイってもウェットではない射精に天井は見えない。 持久力のある長岡でさえ腰から甘く痺れる快感に息を詰めていた。 「くっそ…、馬鹿みたいに出る…」 前髪が邪魔なのか乱暴に掻き上げる動作にまだまだセックスが終わらないも悟る。

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