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第505話

アラームが鳴らずとも起きてしまうのは社会人の悲しい性だ。 いつもならもう少しゆっくりした時間に起床するのだが、最近は目覚めが早い。 忙しかったのが一因だろう。 暫くしたらまた眠れる様に戻る筈だ。 腕の中で身じろぐあたたかな身体に2度目の覚醒をした。 寒いのかさっきよりぴったりとくっ付いている。 毛布を引き上げくるみながら窓を窺った。 カーテンの向こう側が白んでいるので朝なのは分かるが、今日は休日。 もう少しふとんの中にいても良いだろう。 外泊してくれた三条も居る事だし、セックスで疲れただろう。 と、その時自分の脚に細い脚を絡めて寝ている三条との間にナニか不思議な感覚がある事に気が付いた。 勃ってる…? あれだけしたのにまだ勃つのかよ 若けぇ 若い雄は昨夜の名残と、男の機能の為に朝勃ちしている。 ドライでイける様になってもこんなに元気なんだから若いとは羨ましい。 絡まっている軽く脚を揺すると、んん…と艶やかな声がした。 回復の早さに改めて9歳の歳の差を思い知る。 それもそうだ。 恋人は性欲盛んな大学生。 好奇心旺盛、真面目な性格も手伝ってセックスにも興味津々。 羞恥心の高さが壁になっていても、昨夜の腰付きはエロかった。 自分から腰を使わせるとその羞恥心に顔を真っ赤にしてはじめはおずおずと、次第にスイッチが入るとそりゃもういやらしく揺するからたまらない。 揺れる陰茎も膨張率が高く幾分か大きくなった気もする。 だけど、寝顔にはまだ幼さが残っていてそれを見られるのが嬉しい。 出会った頃よりずっと大人びたがまだ子供。 成長をこうして間近で見られるのも恋人の特権だ。

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