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第551話
肉のぶつかる生々しい音にセックスをしているんだと強く意識してしまう。
身体はもっともっとと快感を求める。
揺れる腰も止められない。
寧ろ、自分から気持ちの良い箇所に当たるよう動く。
「噛んでも、良いからな」
「ぁッ……あ、…っ」
噛んでしまったら授業に支障が出る。
チョークを持つ、この指を俺の知らない生徒達は見るだろ。
他の職員だって。
噛む訳には、噛み痕を着ける訳にはいかない。
口を開けているせいで涎がポタポタ垂れ恥ずかしいが、それで長岡の指を噛まずに済むならそれが良い。
「ん…ん、ん」
「真面目だな。
これなら、どうだっ」
なのに、グリリ…ッと奥を抉られ思わず歯をたててしまった。
「ぅ゙ん゙…ッ」
鏡越しに視線を絡ませてくる恋人は満足そうに口端を上げている。
痛いのが、好きなのだろうか。
サディストとマゾヒストは紙一重なんて言うが。
「奥、好きだよな」
器用に腰を打ち付けながら言葉でも辱しめてくる。
だが、三条もそれに興奮していた。
恥ずかしい事を言われても、若い陰茎は勃起し先走りを洗面台に垂らしている。
恋人からも自身も触れられていないにも関わらずの反応。
「…ひ…、…ッ…ん゙ぅ゙…」
「えっち」
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