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第552話
耳から全身に広がる甘い痺れ。
ゾクゾクと肌を粟立たせる。
「あ゙……あ゙、……」
甘くイったらしく腹筋が数度痙攣した。
だが、正常位ならイイトコロを抉り上げてくれる陰茎も、バックだと背中側を擦り上げ絶対的な刺激が薄い。
縁を大きく捲られる快感とミチミチと腸壁を広げる肉の生々しさに背中をしならせる。
「は…ッ、ハァ……ぁ…」
長岡のモノを口でしているかの様に舌を絡ませているというのに、長岡はあっさりと指を取り上げてしまった。
「ぁ…」
「口もケツも、そんなに気持ちいかよ」
「……ん、きもち…」
「そうだよな。
上顎も好きだもんな」
「…すき……あっ……まっ、さ…」
両手でしっかりと腰を抱かれ、グリグリと恥骨を押し付けてくる。
奥の弁に亀頭が填まりそうだ。
S状結腸への刺激に慣れてしまえば淫らな快感を甘受出来る性感体になった。
こんな状態で射精されたら……気持ち良い。
S状結腸に直接、射精されたい。
頭がとける
馬鹿になる
なっても、良いや
「ほし……ぃ、です…」
「んー?
なにが欲しい」
指が引き抜かれても涎を拭う事すらせず、振り返って綺麗な目を見て口を開いた。
鏡越しなんかじゃなく、ちゃんと目を見て言いたい。
直接言いたい。
「まさむ…ッ、ねさんの、せぇし……くださ」
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