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第555話

背骨がぼこぼこしている背中に抱き付きながら最後の1滴まで吐き出した。 いや、搾り取られる、の方が合っている。 キツく締まる根元と、やわらかく包み込まれる竿と亀頭。 頭が馬鹿になる位気持ちが良い。 「…は、……」 射精時に詰めていた息を吐き呼吸を整える。 急激に冷えていく頭で目の前で息も絶え絶えの恋人に休息を与えなくてはと理解しているのに、それに反して下半身は元気を取り戻していった。 頭の熱は冷めていくのに、うねる腸壁に身体がよりアツくなる。 愛している人とのセックスほど男は賢者タイムが早くくるなんて言うが、頭が冷えても身体はアツいままだ。 なんつぅか、抱き潰してぇ。 そんな事を考えているとも知らず、三条は細い胸を必死に上下させ酸素を貪っていた。 「ハァ……ハァ…ハッ…」 脚に力が入らないのか、なんとか鏡に手を付いているが体重でズルズルと位置が下がっていっている。 その手に指を絡め真っ赤なうなじにキスをした。 「…ぅ、ぁ…」 大分敏感になった身体にはソレすら快感らしく甘い声を洩らすもんだから股間は萎えない。 それに、もっと三条を貪りたかった。 この年下の恋人がとても恋しくて愛おしくて、全部自分でいっぱいにしたい。 汚い独占欲をぶつけてしまう。 「遥登…」 「ま…さ、……、さ……」 身体だけが昂ってるんじゃない。 だけど、1番正直なのは身体だ。 身体に理性は通用しない。 残っている理性も焼ききってしまいたい。

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