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第560話

「すげぇな。 ドロドロ」 自分でも何を漏らしているのか分からない。 においから尿ではないようだが、あたたかいそれが腹を伝い落ちていく。 下に敷かれたタオルをぐしょぐしょに濡らしシーツまで濡らしてしまいそうだ。 「ひッ…、ひっ……ぐ…」 ひっきりなしに空気を吸うが全然頭に回らない。 浅い呼吸で必要量の酸素が身体に入ってこなくて苦しくなってきた。 こきゅ……できね… どう、やるんだっけ 長岡の腕を力一杯握り締めなんとか意識を保っているが、三条のギリギリの様子に長岡の下半身は血液がたまる。 最低な性癖だと思いつつも長岡の身体も正直に反応する。 それを三条は嬉しいと思うのを長岡は知らない。 「……ぁ゙、……ぁ゙…」 漸く指を離されてもジンジンとソコが疼く。 ソコから響く痺れが頭を馬鹿にする。 前立腺を挟まれる刺激は強過ぎた。 過ぎる快感がこわいと泣きながらも、スイッチの入った三条は長岡の首にしがみ付きながら続きを強請る。 「…っ、は、……ハァ…あ、…ぁ…、まっ、さ……ハァ」 「遥登…」 「も、と……まさ……ね、さ…ん」 ぺろっと首を舐めると汗の味がして興奮する。 長岡の汗の味。 においも、好き。 「おねが……いっ、ぃ゙」 ギラギラした目で律動を再開した恋人に被虐心が沸き上がる。 酷くされたい。 酷くされればされる程気持ち良い。 倒錯しているからじゃない。 相手が長岡だからだ。 涙を舐めとられ、またアナルが締まった。 「あ……あ…ッ…あっ、」 意味のない声ばかりが出ていく。 だけど、気持ち良い。 散々吐き出された精液を潤滑剤に大きな男のモノがアナルの縁を捲上げて押し込んで、無理矢理繋がるセックスだってこんなに気持ち良い。 「は、馬鹿みてぇに出る……」 4回も射精したら寧ろ痛い筈なのに、縁を拡げる脈動は1回目と何ら代わりがないようだ。 本当に恋人の体力はおかしい。

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