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第562話

あたたかな体内からソレを抜くと同時にトプッと白濁が溢れてきた。 よくもまぁ、こんなに出せたものだ。 粘度をなくした精液が後孔から垂れシーツの上に敷いたタオルに染み込んでいく。 扇情的な姿の恋人は息も絶え絶えで罪悪感さえ感じてしまうが、賢者タイムのせいだ。 ゆっくりと呼吸をして頭に酸素を巡らせる。 まずは自分の事より三条だ。 ぐったりした三条の腕を肩にかけ担ぎ上げた。 背丈の分だけ重みはあるが、軽い。 おんぶされた三条の後孔から精液が垂れるのも構わずに浴室に往くと後処理をする。 これだけぐったりしていると抵抗もない。 「遥登、触るぞ」 「…ん、」 身体が冷えないようぬるいシャワーを浴びせながら後孔に指を突っ込んで精液を掻き出す。 あったかい湯をかけてやりたいが、それだと精液が固まってしまう。 だから、手早く事を済ませなければ。 「ぁ………き…も、ち………」 多分、本人は言っている自覚などない。 教えた通り気持ち良いと思ったから口が吐き出した。 それだけだ。 分かっている。 分かっているが、たまらなくなってる。 素直過ぎるのも心配だ。 くぷっと空気を含んだ音が響いても気持ち良さそうに口元を緩め色っぽい空気を纏っている姿は正直言ってそそられる。 日に日に色気が出てくると言うか、成長期ってのはこわいと思う。 「………ま…、さ……す、き………」 「俺も好きだ。 安心しろ」 こめかみにリップ音を落とし、今度はボティーソープの泡を塗り付けていく。 自分のにおいを清潔なにおいに戻すのは少しむかつくが身体真っ赤にしたのでそれくらい飲み込もう。 「そ、こ………んん……」 「滲みるか? 少しだけ我慢してくれ」 「……す…き」 「また後で舐めてやるからな」 身体に触れる大きな手に安心したのか、もう目蓋がくっ付いた。

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