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第642話

三角座りし足の指をグーパーさせながらゲームをしていた三条は、そのままごろんとベッドに寝転んだ。 ゲーム内で島を充実させるのが楽しい。 それに家族以外と話す機会がぐっと減ったので、ゲーム内で島民とコミュニケーションをとれるのが嬉しい。 片腕が疲れてしまうからあまり長くはこうしていられないが、ゲームをしているとつい前傾姿勢になってしまい腰が痛むので楽と言えば楽だ。 だが、ベッドに沈んだ時、ふわふわ香る良いにおいにゲームをポーズさせた。 ゲームをベッドの隅に置き、枕に顔を埋める。 良いにおいだよな 自分のにおいに混じる長岡の部屋のにおい。 セックス後を思い出すのは、事後の着替えの時に香っていたからと欲求不満もあるからだ。 っても、正宗さん忙しそうだし… 俺に構う暇があるなら休んでて欲しいのも本音なんだよな… 通話アプリを利用して顔を見ながら話をしたり、勉強をしたりはしているが、自慰行為となると話は変わる。 歯止めが効かなくなりそうと言うか、正直長岡を求めてしまう自信しかない。 長岡の腕に抱かれ、あの大きな陰茎を銜え込む快感を思いだし、我が儘を強請ってしまいそうだ。 枕にくっ付けた頬で枕で撫でると、頭の中で長岡が笑う。 正宗さん、起きてるかな 三条の視線がリュックへといった。

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