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第647話

視線だけをずらしローターの本体を弄るとヴヴ…と手の中で振動をはじめた。 これだ。 長岡に散々使われてきた玩具の振動。 それをゆっくりと下半身へと近付けていく。 期待に陰茎が跳ねたのさえカメラは見逃さず長岡に伝える。 「ん……、」 根本に当てると一気に快感が走った。 や、ばい 久し振りだからか、きもち… 『声だけ我慢な』 こくこくと何度も頭を振って、振動を味わう。 人間には絶対に出来ない振動が気持ち良い。 鼓膜を震わす長岡の声が気持ち良い。 声を漏らさないように吐き出した息は甘くて媚びが混ざっている。 「……ぁ…、……っ」 ゆっくりと根本から先へと滑らせると体液が滲んでいた。 それを絡ませるように先を撫で、また下ろす。 ぬるっとしたソレを纏ったローターをまた上へと滑らせた。 「ぅ…っ……ハ、ァ……ぁ」 足の指まで力を入れて声を漏らしてしまわない様に堪えるが、気持ち良さが勝ちそうだ。 ただ、視られていると言う事実1つは最高の興奮を与えてくれる。 口の中が甘くなる。 とろりと蕩けるセックスの味。 溺れたい。 セックスに、長岡に、溺れたい。 「ぅ…ッ、」 カリ裏から玉へローターを滑らせると、内腿がぞわぞわと震える。 「ま、……さ………」 『やっべぇな…』

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