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第650話

スキンを手に被せると、ちらりと長岡を見る。 長岡はなにも言わずただ楽しそうに見ているだけ。 脚をそろそろと広げ股間を晒すが、やっぱり恥ずかしくて膝頭を閉じてしまう。 逸らした視線をカメラに戻すと真っ直ぐに此方を見ている恋人と視線が絡んだ。 男の目。 雄の目。 惹かれた目。 にっこりと口端を上げ綺麗な笑みを称えた長岡と視線をほどく事なく、ゆっくりと膝頭を離した。 見て、欲しい。 全部、全部。 丸見えの陰茎に長岡の笑みは一層深くなり、期待にまた陰茎が腹を叩いた。 長岡が言う通り喜んでるみたいに。 そろそろと手を後ろに回した。 アナルに宛がうと心臓が痛い位に鼓動する。 ロから内臓が出そうだ。 でも、止めない。 止められない。 「ぁ」 第一間接までつるっと入ったと思ったが、そこから奥が硬い。 長岡と会えていた時はこんな事…と、この1ヶ月を知った。 自慰でアナルを使った時もそこまで奥は弄らなかったらしい。 家族にバレない様にする事にばかり意識がいって、殆んど気にしていなかった。 まずは指を出し入れして緩めてそれから奥だ。 ゼリーの力を借りてぬぷぬぷと括約筋を緩めていく。 「えっろい顔」 視線が気持ち良いなんて変態だ。 こんなはしたない行為を見せ付け、快感を感じるなんてふしだらだ。 だけど、気持ち良い。 「み、て……くださ………」 「ん、見てる。 気持ち良さそうな顔も、遥登の指がケツん中入ってんの見えてる」 「ま…さ…」

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