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第655話

乳首も弄りたいが手が足りない。 噛まれたい。 長岡なら痛い位に噛んでくれる。 その痛みが恋しい。 先走りで汚れた手が服に触れると厄介だが……少しだけ。 「…っは……」 ぎゅぅっと痛い位に抓ると腰にまで快感が走った。 タオルを噛み締め声を堪えつつ、欲しかった刺激に腰を揺らす。 『ははっ、マジか』 「いつ、も、噛むから…」 『俺のせいで、えっちになっちまったんだよな。 何想像しながら弄ってんだ?』 タオルを宛がっていても漏れるアツい息。 アツいのは息だけじゃない。 身体もいつもよりアツい。 肌寒い気温の筈なのに汗をかき服を捲っていても寒さを感じない程だ。 視線を逸らしてもカメラはそれさえつぶさに写し出している。 コートを見、ゆっくりと視線を戻した。 長岡と目が合うと目を細められ、その色っぽさにドキドキと胸が痛い。 「…………かま、れ…るの……」 『少し痛い位が好きだもんな。 ほら、もう少し力入れてみ』 キツく摘み左右に捻った。 途端ビクッと腰に響き涙が滲む。 それから、イヤホンの向こうで楽しそうにする声。 こんな変態的な姿を見て楽しんでいるんだと安堵する。 やわらかな弟の肌が傷付かない様に短く切り揃えられた爪をたてキリキリとした痛みも味わう。 大袈裟な位腰が跳ね気持ち良くて頭がどうかなりそうだ。 『なぁ。 大好きな乳首、少しだけ見せてくれよ』 四つん這いでよたよたとカメラに近付くと、少しだけ服を捲って乳首を見せた。 真っ赤に膨れたソコを数秒カメラに写すとすぐに元の場所へと隠れる。 ただ、それだけで長岡はご機嫌だ。 スイッチが入ってきている三条は羞恥心を感じながらも長岡の言う事を素直に聴き、それは可愛い。 長岡の右手も早さを増す。

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