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第656話

更に数度乳首を捻ると手を陰茎へ戻した。 乳首も気持ち良いが、緩いアナルへの刺激と乳首だけではイケない。 前立腺を突かれればイケる様になったがまだまだ男でイク気持ち良さも手放せない。 理性が強い三条も性欲盛んで好奇心旺盛な大学生だ。 長岡と気持ち良い事には抗えない。 手元とイヤホンから水音を聴きながら扱く手を早めていく。 「……ん、」 カリ裏の気持ち良さにソコばかりを弄ってしまう。 先走りを塗り広げるような、いやらしい動きが止まらない。 興奮の変化は陰茎だけじゃない。 玉はパンパンになり、アナルはせわしなくヒク付く。 顔もとろとろで恍惚としていた。 見られるの、きもち…… 頭、馬鹿になる 蕩けた表情を惜しみなく見せ、絶頂の縁でその甘さを楽しんだ。 こんな行為でさえ、長岡と貪る性欲は甘美だ。 長岡とだから。 大好きな恋人とだからこんなに気持ち良い。 恋人の存在は凄い。 『ローター、足りなかった振動上げな』 「ん…ん……」 これ以上振動レベル上げたら声が我慢出来なくなる。 テレホンセックス─テレビ電話だが─に興奮した身体はいつもより敏感だ。 そんな身体で快楽を隠すのは限度がある。 それは、また次の機会に。 「な……な…、まえ」 『ん? 名前?』 「よん、で……ほし…ぃ」 『遥登』 いつもより上擦った声が名前を呼んでくれた。 『はる。 遥登』

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