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第657話

タオルを口に当てる手に力を入れ、今ある刺激を存分に身体に行き渡せる。 次第に内腿が痙攣し自分の意思とは関係なく腹筋もヘコヘコと動き始めた。 絶頂はもう目前だ。 カメラを気にする余裕なんてない。 ただ、アナルに入っているローターを食い締め、手の動きを早くするだけ。 『遥登、イけ』 「っく、…ン…」 タオルから手を離す代わりに用意しておいたティッシュに手を伸ばし、数枚引き抜いた。 1枚手から滑り落ちていったがそれを拾う余裕などない。 落ちたタオルもそのままだ。 声だけは我慢しようと唇を噛む。 『遥登』 俺の好きな声。 『気持ち良くイけ』 背中を丸めてビクビクと身体を震わせた。 「は……ぁ…、ん……ンんっ」 ティッシュに吐き出された精液。 じわりと湿っていくそれと同時に頭が冷めていく。 賢者タイムが襲ってきた。 や、ば すげぇ恥ずかしい事ばっかしてしまった…… 息を整えながら漸くカメラを見ると腕を動かしながら長岡が此方を見ていた。 『気持ち良さそうにイったな。 俺もイかせてくれ』 それに頷くと、今度は長岡の腕の動きが早くなった。

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