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第737話

口を押さえる湿気ったタオルの冷たさより快感が上回る。 「ん…ンん」 気持ち良い。 きもちい。 『まず俺ならどうやって動かす?』 「…ま、わり…なぞります……」 『そうだ。 お利口だな』 腰が動いてしまう。 乳首の快感が溜まっていくようだ。 小さな器械が人間には絶対に出来ない動きで小さな器官を刺激する。 小さい筈なのに、身体中が痺れる様に感じる。 長岡の大きな手が身体に触れればイってしまいそうだ。 「まさ…さん…ぁ…、」 『んー? どうした』 「ちくび、はやく…ン」 『乳首弄ってるじゃねぇか』 なんて楽しそうな声。 悦楽が濃くサディスティックで、頭を麻痺させる。 頭が正常に動かない。 「て、ぺん……まさ、むねさ…」 『俺ってそんな優しいか』 スイッチが入った長岡ならもっと焦らす。 焦らして、わざと関係のない太股を撫でたり、脇腹を噛んだりする。 頭も身体も覚えている。 それを想像するだけでたまらない。 陰茎はまだかまだかと待ちわびてシーツまで汚そうとしていた。 それでも、ソコを触れないのは恋人からの許しがないから。 『ちんこと乳首、どっちが辛い?』 「………ど…ちも…、ちんこ、いたい…」 『じゃあ、乳首はもっと楽しめよ』 三条の目には涙が滲んできた。 なぁ、と名前を呼ばれ視線をスマホに向けた。 ぼんやりする視界でも長岡が笑っているのが分かる。 『今、舐めたらどうなんだろな』 なめ、 「…っ、あ」 う、そ…だ

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