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第739話

コンドームの袋を破り中身を取り出した。 何度見ても慣れないソレを手にちらちらと恋人を見る。 長岡は、ただ綺麗に口角を上げるばかりだ。 綺麗な顔。 だけど、艶っぽく危険なにおいさえしそう。 「い……れます…」 心臓が痛い… 緊張する… ゴムにローターを入れ、そっとアナルに宛がうと、漸く長岡は口を開いた。 『遥登、見えねぇ』 「すみません…。 あの…これで、見えますか…?」 開いた脚の間にカメラを置くと、視線が身体を舐める。 アナルも乳首も顔も丸見えだ。 恥ずかしいのをぐっと絶え目を瞑る。 「い…いれます。 みて、て、ください…」 『ん、見てるよ』 ローターの直径がアナルを押し広げた。 小さい玩具だが、大きく感じる。 う…、はい、る……っ 声だけ、がま……ん…… ゼリーの力を借りてツルッと体内に収まった。 『……ぁ、』 漏れた声の媚の濃さに顔を真っ赤にする。 アナルからは避妊具の端とローターのコードが僅かに覗くだけ。 風呂で腹の掃除をしたが、それでこの大きさを飲み込んでしまう身体のあさましさにも羞恥心が煽られる。 『丸飲みかよ。 気持ち良さそうな顔して。 そんなに玩具が好きか?』 「だって、……正宗さんが、いちばん…」 『じゃあ、そんなんでイかねぇか』 長岡が1番なのは本当だ。 本当だけど、玩具も気持ち良くなってしまう。 言い訳ではないが長岡が見ていると思うと興奮がとまらない。 そうしたのは、長岡だ。 「……おれが、やらし…から……正宗さんがそうしました」 より一層艶が増した。 こんな顔をされれば三条だってたまらない。

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