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第744話

今、前立腺にローターを押し付け、声を我慢出来る自信はない。 1度絶頂の甘さを味わってしまえば、それがいかに甘いか身体が思い出す。 声が漏れれば弟が起きてしまうかも知れない。 それだけは絶対に駄目だ。 教育的にまずい。 悪影響どころの話ではない。 前立腺から外した場所に押し当てじわじわと振動を拡げていった。 『はる…と』 もう画面をみる余裕なんてないが、その声から長岡も自慰を再開しているのが分かった。 掠れた声が名前を呼ぶ。 耳が犯されてるみたいに気持ち良い。 「ぐ……ぅ、」 タオルを噛む事でなんとか声は我慢出来たが腰がビクビクする。 燻るような刺激に涙が溢れてきた。 長岡のが欲しい。 今すぐ欲しい。 正宗さんと、キスしたい 口の中もいっぱいにされたい… 触れられたい 全部長岡が良い。 『はる、…やべぇ』 「ん……っ、ん…、」 あさましく後孔を弄り快感に見せびらかす。 どれだけ倒錯しているんだろうな。 そんなの長岡としか出来ない。 「ン゙ん゙…っ」 息が、苦しい。 前立腺がアツい。 体内を掻き混ぜる指が止まらない。 細くても今はこれを長岡のだと思い動かす。 たったそれだけなのにいつもより気持ち良いのは恋人のこれまでの賜物だ。 足の指を丸め腹をひっきりなしに上下させる。 あと少し。 あと、少し。 『はると、…はる…』 「ぃ゙…ぃ゙ッ」

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