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第748話
「はぁー…、すっげ濃いの出た」
手のひらの白濁をティッシュで拭い、ゴミ箱に投げ捨てた。
縁に当たる事なくど真ん中へ吸い込まれる様にはいったそれに興味なんてない。
すぐにカメラへと向き直った。
『…それは、言わなくて大丈夫です……』
「良いもん見せてくれたんだから報告は必要だろ」
三条もゴシゴシと手を拭い清めている。
「舐めねぇのか?」
『っ!』
さっきまで自分から脚を広げソコを見せてくれていたとは思えない顔につい笑ってしまいそうになった。
スイッチの入ったあの顔と大胆さと、この初な万能のギャップが凄い。
だが、どちらの三条も好きだ。
可愛い恋人に違いない。
「冗談だよ。
それより、3回もイって疲れてねぇか」
『…大丈夫、です』
「20歳の性欲すげぇな。
やっぱ若けぇ」
高校から大学生の間なんて馬鹿みたいに出た記憶がある。
性欲も有り余っていた覚えもある。
俺が20歳の時、遥登は11か
16歳もやべぇけど、ランドセル担いでるのはもっとやべぇ
でも、あの時の弟みたいに可愛かったんだろうな
『だって…』
「うん?」
投げ出していた脚をベッドに上げ胡座をかきながら小さな頃の三条を想像していると、20歳の三条の声が現実に引き戻した。
想像の三条も可愛いがやはり目の前の本物にには勝てない。
『…………出したのは1回、です…から』
気を使っているのも半分含まれてるだろう。
でも、もう半分が本当であろう事も分かる。
根拠なんてないが、何度も抱いてきた。
何度も抱き潰してきた。
身体は細くとも1回射精した位じゃへたらない体力があるのだって知っている。
「そうか。
でも、休める時はゆっくり休んどけ」
『はい。
正宗さんも』
優しい恋人に頷いてみせると、はにかん顔が返ってきた。
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