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第817話

『乱獲しましたね』 「ポケット満杯だな。 明日、商店に売るか」 『俺の獲った分も借金返済の足しにしてください。 ここに置いて良いですか?』 「有り難てぇんだけど、言い方…。 なんか遥登に借金返済の足しにって物貰うのすげぇ後ろめたいな」 ポケットから取り出されたそれらは水槽に入って積み重なっていく。 恋人に借金返済を手伝って貰うなんてあまり気持ちの良いものではない。 己の負債は己が支払う。 それが当たり前だ。 ゲームと言えど、なんだか罪悪感に似た感情がチラチラと此方を見てくる。 良心なんて恋人を無理矢理犯した時に殴り捨てたと思っていたが、まだ人間らしい感情があったらしい。 三条は繋げたカメラをじっと見て、ふにゃっと笑いだした。 『正宗さんのそういうところ好きです。 真面目ですよね』 「俺は、遥登とは平等でいてぇの」 元々上がっている口角を更に上げ満足そうな顔をする。 『分かりました。 じゃあ、俺が捕まえた……ちんあなご、貰ってください』 成長期ってのは恐ろしい 「成長期だよな」 『へへ』 『ありがとうございます。 足しにさせて貰うよ』

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