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第847話

「っ!!」 “ソコ”に触れたのは、紛れもなく指だった。 下を見れば口の前に人指し指を立てた長岡と視線が絡む。 だって、ソコは。 ソコは。 「…ぅ…ぁ…」 三条のアナルは嬉しそうに恋人の指を受け入れていく。 タオルをしっかりと口に押し当てていても声が漏れてしまった。 狭い車内に響く熱を孕んだ声。 「っ!」 更に陰茎を舐められ三条の羞恥心は爆発寸前。 それなのに、長岡から目が離せない。 「ハ…ぁ、……ハァ…」 や、ばい ケツが……きもち… 好き勝手動いている様で、全ては三条の感じる箇所を刺激している。 カリ裏も前立腺も。 ほぼ5ヶ月ぶりの性行為に身体は喜びっぱなしで指の動き1つとってもつぶさに拾い上げていった。 涙が滲む程の快感。 5ヶ月ぶりの恋人。 全身が喜ぶのを止められない。 「ま……ぅ…っ、ア」 理性なんて本能の前ではとても弱いものだと知る。 指が2本に増やされ絶頂が近くなってきた。 気持ち良いが溜まっていく。 この快感には抗えない。 だって、愛おしい長岡から与えられる快感だ。 性欲盛んな大学生の身体はすぐに屈した。 「イ………イ、き」 玉がきゅぅっとせり上り射精準備を整えていく。 こんな所でイってしまうのか。 いや、イけるのか。 つくづく自分の身体の淫らさに驚くばかりだ。 グイっと脚を胸へとしつけられあられもなく秘部を晒されると、汚れた足からサンダルが落ちた。 「……イ、…イき……まッ、ぁっ」 ぴゅくっと吐き出される精液がゴムに溜まる。

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