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第870話
ローターをぺろっと舐めると服の中へともぐした。
『ん…』
「かわいー声が漏れてんぞ」
『……だって』
ぽわっとした顔でカメラを見るその目に、あの日と同じ色が見える。
酷くしたい。
だが、この距離がそれを許さない。
『…だって……興奮、してて…』
先程から口元がゆるんで仕方がない。
いつもの恥ずかしがる姿も大層そそるが、素直になろうとしてくれているのも興奮する。
それも、自分の誕生日だからかと思えば尚更だ。
こんな健気な子とこれからやらしい事をすると考えるだけで、下半身は頭を擡げようとしている。
「乳首、気持ち良いか」
「……はい、」
「好きだもんな」
ふぃ…と視線を逸らしたその顔も色っぽい。
20歳になり、大人びた表情も多くなってきたばかりか色気まで出てきて、出会ったばかりの頃とは比べ物にならない程成長した。
声も低く落ち着きがあってとても良い声だ。
しかし、声が漏れるのはまずい。
なにか口に宛がえる物はないかと声をかけ、すぐにタオルが画面に映し出された。
それを噛むように伝えれば素直に従った。
勿論、乳首を刺激するローターはそのまま。
「苦しいけど少しだけ我慢してくれ」
丸い頭がこくんと頷く。
罪悪感がセックスを彩る。
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