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第871話
乳首の回りをなぞるように言われ素直にその言葉に従う。
たったそれだけの事なのにとても気持ち良くて腰までジンジンと何かが響いてくる。
まだ、愛撫でしかないのにだ。
どれだけ興奮しているんだ。
恥ずかしい。
だけど、誰にもこの興奮は止められない。
恋人にもだ。
『まだ当てんなよ。
もう少し』
服の中に手を突込み見えていないのに長岡の声は楽しそう。
見えなくても良いのだろうか。
あ、いや…見せたいとかそういう意味ではなくて。
視線だけで画面を観れば、楽しそうに笑う恋人がいた。
『良いよな。
見えないとどうな風に動いてるか想像出来てえろい』
……玄人みたいだ。
だけど、そんな恋人に煽られ興奮している自分も自分だ。
上がってきた息はアツくて時折足の指がピクリと動く。
自分の意思なんて関係ない。
男の目で見詰められ、同じ性の筈なのに食われたいと思ってしまっている。
だけど、この距離がそれを許さない。
『乳首、どうなった?』
服を捲し上げて胸を晒した。
カメラから乳首が見えるギリギリのところだが、羞恥心の高い三条なりに頑張った。
顔と言わず首も胸も真っ赤にして見てくださいとばかりの格好をとる。
『へぇ。
真っ赤になってんな』
服を捲ったお陰でよく聞こえるようになった振動音。
それからイヤホンから聴こえてくる低くて甘い声に目をきつく瞑り乳首へのもどかしい刺激を甘受する。
『あーぁ。
舐めてやりてぇな。
それか噛んで、遥登ちょっと痛いのが好きだもんな。
してやりてぇな』
駄目…だ……
想像したら、完全に勃つ……
『乳輪だけで大興奮だな、変態』
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