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第872話

サラサラした髪が目元を隠した。 それでも粗くなった息遣いをマイクは拾い、発情している事を伝えてくる。 元々肌の色や目でスイッチが入っているがどうかの分かりやすい子だ。 目元が隠れた位では、それらを隠せやしない。 とは言え、なんだか艶やかな表情をするようになった。 「乳首触りたいか?」 小さくだが、数度縦に揺れる。 そして髪の隙間から淫らな色でいっぱいの目が見えた。 物足りなさそうで焦れていて、それでいてどこか恍惚としはじめている。 下半身にクる。 こんな顔を家でしていると考えるとやっぱり罪悪感もあるが、それ以上に興奮してしまう。 自分も大概だな。 「乳首に当てて良いぞ。 声だけ気を付けろ」 『ん、…っ』 タオルをより引き寄せたが、くぐもった声は殺しきれない。 「きもちい?」 何度も揺れる髪の隙間から真っ赤な耳が覗く。 清潔なにおいの中にある性欲はなんと淫らな事か。 『……きも、ち…です』 「そうか。 良かった。 好きな様に動かして気持ち良くなれよ」 本当は自分がしたいがそうはいかない。 なら、三条の好みを学ぶ良い機会にさせてもらう。 転ぶとしてもただじゃ勿体ねぇだろ。

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