877 / 1502
第877話
腰が揺れてしまう。
振動が弱過ぎてもどかしい。
『腰揺らしてどうした。
犬の尻尾みてぇにちんこ振って、そんなに嬉しいってか』
サディストの響きを滲ませ言葉だけで攻めてくる恋人。
もっと罵られたいと目は言うが自宅での行為という事がブレーキをかける。
それは長岡も重々承知しているので安心なのだが、自分の方がキツい。
こんな時ばっかりは自分のマゾヒストを認めるしかかないのか。
壁に着けていた頭がズリズリと下がっていき、はしたなくも局部を大きく晒す。
余すところなく長岡に見られている。
そんな事を自宅でしているなんて数年前は考える事すら出来なかった。
そんな事に興奮するなんて知らなかった。
乳首もアナルもこんなに気持ちが良いなんて知らなかった。
『ははっ、俺の犬だもんな』
被虐の色を濃くした目で見られ、長岡はご満悦。
更には興奮までしてくれているらしい。
イヤホンから聴こえてくる息遣いがそれを伝えてくれている。
『振動上げてんのか?』
頷く事しか出来ない。
長岡だって自分のモノを扱いているんだろう。
腕が動いているし息も上がってきている。
それにあてられたのだろうか。
既にローターを銜えているソコに指も突き刺した。
「ぁ…っ、……ぅん…ハ…」
足りない。
全然足りない。
長岡のはもっと内側から容赦なく拡げてる。
なのに異物を嬉しそうに舐めしゃぶる。
入れられればなんで良いのか。
あさましい身体だ。
『声出てんぞ。
もう少し抑えろ』
だって、指が勝手にローターを押し込んでイイトコロに押し当てる。
意志が、理性が溶けていく。
ともだちにシェアしよう!

