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第880話

残滓まで絞り出してから息を吐いた。 やっちまった… 手も汚れていれば、机にもタブレットにも飛んでいる。 自分の精力ながらそこまでの飛距離を記録したのもなんだかどうでも良い。 賢者タイムで頭が動かない。 『ま、さ…むねさん』 「あ、悪い。 俺だけ出しちまった」 『……ちがいます』 忙しなく胸を上下させながら三条は言葉を紡いでくれる。 『きもち、かった、ですか』 ローターの刺激に身悶えながらも自分を気にする健気な子。 やっぱり抱き潰したい。 「あぁ。 すっげぇ気持ちかった」 ふにゃぁっと笑うが、その指はいまだアナルに入ったまま。 ローターもだ。 背中を震わせながらも清潔な印象は強いまま。 視線をずらす事なくティッシュを引き抜き、下の汚れを拭い捨てていく。 においは後でだ。 今は目の前の恋人の方が優先。 「次は遥登の番だな。 遥登もイきてぇだろ」 目は口ほどに物を言う。 分かりやすい子だ。 「ほら、指動かしな。 それから罵って欲しいんだっけ」 『あ…、それ、は……』 「もっと脚拡げて見せてくれよ」 『……はい』

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