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第884話
慌てて手で隠すもがっつりと見られた後だ。
賢者タイムが吹き飛ぶ恥ずかしさに露出している箇所すべてが赤くなっていく。
『ケツ、すげぇえろいな』
「どっ、こを見てるんですか…」
『どこっつぅか、全部?
遥登から見せてくれたんだろ』
それより入ったままのローターがイったばかりの身体には刺激的過ぎる。
声が裏返ってしまった。
三条はそっと電源を切った。
それに、腹を伝う体液も気持ち悪い。
反対を向いてドロドロに汚れたソコを拭えば、イヤホン越しに楽しそうな雰囲気が伝わってきた。
画面を見なくたって長岡が笑っているのは分かるし、その顔だって思い浮かべるのは容易だ。
それだけ隣にいたんだ。
数ヶ月会えなくたって忘れる筈がない。
『ケツが見えてんのは良いのかよ』
「………前よりは、……良い気がします」
『ははっ、んだそれ。
つか、ケツも肉付き悪りぃよな。
痩せてねぇか?』
「痩せてはいません、
それと、あ、あんまり見ないでくださいよ…」
『だって、画面いっぱいに映ってるし?』
長岡と色気のない会話をしつつ、丸めたティッシュをゴミ箱に放りまた新しいそれで拭っていった。
腹と陰茎と、手と、漸く体液の類いは拭い去れたが、今度はなんだかにおいが気になる。
長岡の部屋だとあまり気にならない気がするのだがあれは部屋自体が良いにおいで充ちているからなんだろうな。
「………ちょっと手を洗ってきます」
『んじゃ、俺も』
長岡は裸のままでも構わないだろうが三条はそうはいかない。
やっぱり、家ですると落ち着かない…
カメラの死角でローターを抜いてから服を着、そっと部屋を抜け出した。
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