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第935話
三条は握り方を変えるとゆっくりとした動きを少しずつ早めていった。
そのなんとも言えないテクニックが動画のお陰だと思うと腹が立つ。
陰茎も勃っているが。
視線をずらせば伏し目がちに此方を見ている三条と目があった。
色っぽくて、だけど恥ずかしそうにする様子がとても初でいつもと変わらない。
視線を戻す事なく手を動かされムラムラする。
下品な言い方になるが、ちんこがイライラする。
此方の方がより正確な表現だ。
「遥登に触られるの嬉しくてもうイきそ…」
「出してください」
「それ、やべ…」
駄目だと分かっていても、あたたかな手に自分のそれを重ね1コキ1コキ味わうように堪能する。
あと少し。
あと少しだけ、この快楽を味わいたい。
久し振りの恋人との性的接触なんだ。
「遥登、ちょっとだけなんか喋ってくんねぇか」
「え…どういう事を言えば良いでしょうか…」
「んー、好きとか。
あとちょっとやらしい事」
「……あの、好きです。
この、おっきいの……も、好き…」
このと言いながら一層いやらしい手付きで亀頭を撫でられ限界が間近だ。
やっぱり動画がムカツク。
「正宗さん、好きです。
大好きです」
「はる、イきそ…」
手の動きがさっきより早くなる。
握る力も僅かに込められ、例えるなら三条のアナルの様な絶妙な力加減がたまらない。
淫らな水音が部屋に響き、その音をさせているのが恋人だと思うだけでとても満たされる。
玉がきゅぅとせり上がり射精準備に入る。
勿体ないないが、射精したい。
「イ、く…」
三条の目を見ながらイった。
恥ずかしそうに、だけど視線を逸らす事なく見続けてくれ最高に気持ちの良い射精。
残滓まで搾る様に扱かれ極楽だ。
ティッシュペーパーに吐き出すよりずっと気持ちが良い。
例え、三条の体内に吐き出せなくても恋人のぬくもりが伝わってきて最高だ。
「すっげ、きもちかった。
ありがとな」
「あ、の……」
「ん?」
「…口で、…………掃除」
「本当に今日はどうした」
「……セックスは、出来ないから…え、と………勉強して、きました」
「……マジか」
くっそ、どんな動画観てきたんだ
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