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第937話
三条がマスクを外したので上からブランケットを被せた。
長岡もマスクをしているとはいえ、気になって掃除を堪能出来なさそうなので少しでも飛沫を遮断出来るように…なのだがなんだかイケない気分になってくるのは何故だろう。
勃起しているソレと恋人はとても似つかわしくないが、そのアンバランスさが妙にエロい。
「まずは、口に銜えて。
空気いれねぇように、そうだ」
いつも美味そうに食事する口にコンドームを銜え震えている。
そりゃもう恥ずかしそうに。
それだけで馬鹿みたいに興奮する。
先程の射精で1度は萎えたソレもそれだけで頭を擡げている位だ。
我ながらチョロい下半身だな。
それにしても、なんで今日はここまで引き下がらないんだろうか。
「そしたら、先にキスするみたいに…そう、当てて。
ちんこの根元を軽く引っ張って皮を巻き込まないようにしながら下ろしてけ」
「ん……ん…」
「口だけじゃ下ろせねぇだろ。
舌も使え。
喉もひらかねぇと苦しいだろ」
少しずつ下ろされていくゴムの感覚。
それと同時に口内のアツさが、もどかしい。
突き上げたら苦しそうな顔をするだろうか。
邪な考えが止まらない。
それでも、それを堪えられるのは自分の為に慣れない事をしようとしてくれている三条の健気さがあるから。
長岡だって三条を大切にしたいのは本心だ。
「ぅ゙、…」
喉奥まで受け入れてもまだ竿は残っている。
それに、顎がキツい筈だ。
無理に突き入れるような事はしたくない。
あくまでも主導権は三条。
「お゙………ごっ…」
「無理し過ぎだ。
ゆっくりで良い。
最初から上手く出来る奴なんていねぇよ」
この様子から流石にこのやり方は勉強して来なかったのだと悟る。
そもそもコンドームを使うのさえ想定外だろう。
「あとは手ぇ使え。
今日だけでここまで出来りゃ満点だ」
「…はい」
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