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第941話

ブランケットを被せられた三条は背後から抱き締められ、陰茎を扱かれている。 大好きな人のにおいが濃くてソレがますます元気になるばかり。 長岡の大きな手がまるで自分の物だと言わんばかりに器用に動き、鈴口をグリグリと刺激してくる。 そればかりか弱いと知っていてわざとカリ裏をなぞるだけで焦らしてくる。 サディストな恋人にしては可愛いそれだが焦れったくて腰が動いてしまう。 「ぁ……、…」 先程までのお返しとばかりのねちっこい愛撫。 初々しい反応に長岡は楽しそうな笑みを称えるばかりで、いつもの様に言葉で煽ったり他の箇所を弄ったりはない。 正直もどかしい。 「ぁ……っ…ん」 そんな擦られたらイイトコロに触れられなくても射精してしまう。 ニチニチと粘着質な音がする。 ほんの少し触れられただけでもうこんなだ。 射精を我慢なんて出来ない。 「は…っ、ハァ………ぁ」 漸くカリ裏を触れられた。 手の動きも早くなる。 「で、ちゃ……、…」 だ、め…だ…… で、る……でる、……… 手……よご…し…ッ 「出……出る、から…っ、」 「イけ。 ほら」 「よごっ、まっ……ま………さ…ア」 ゾクゾクした快感が身体中を駆け巡る。 ソコから足の爪先へ、頭の天辺へ。 更に駄目押しだろう。 会陰をグっと押されて簡単に果てた。 こんなあさましい身体で恥ずかしい。 マスクの上から更に腕で顔を隠した三条。 その隙間からフローリングを濁った白が汚しているのが見えた。 「あ゙……あ゙………」 「遥登みてぇに上手く出来てっかな」 「ゔ、あ゙…ッ」 そして、自分がさっきしたように残滓を搾り取られた。 搾る様に尿道に残った精液が先から溢れる。 「若っけぇ。 どろっどろじゃねぇか。 な、気持ちかったか」 僅かに頭を上下させると猫が喉を鳴らす様な満足そうな声が漏れてきた。 ジンジンと熱を持つアナルを無視すればの話だが。 粘着質な音が、まだどこかぼんやりと聴こえてくる。

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