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第971話
「ほら、痩せてんじゃねぇか。
腹、こんな薄くなかったぞ。
筋肉落ちたか?」
「わか、りません…」
「まぁ、あんまり外出れねぇしな」
下腹部から臍を大きな手が撫で、頭がビリビリとした。
ただ撫でられただけなのに脳内が色んな物を分泌する。
そして、アナルがきゅぅっと締まった。
触れられて嬉しい。
それだけで、こんなに身体が喜んでいる。
「ぅ……」
「こんなんで感じてんのかよ。
敏感だなぁ」
違うと言いたいのに、これ以上変な声が漏れてしまわない様に手を宛がったので声を出せない。
それに、会陰を押し込む手はそのままだ。
グリグリと押し込んできて快感を与えてくる。
快楽に弱いこの身体はそれだけで気持ち良いと全身に信号を出してしまう。
車外に気を払わないといけないのに。
自分の身体ながらチョロいなと思う。
「そのまま素直に沢山感じてろ」
シートを汚せないと浮かせていた足を今度は下げられ、金属音が続く。
瞬間的にベルトを外されるんだと悟った身体は頭で考えるより早く恋人の腕を掴んだ。
とは言え、抵抗と言うにはあまりにも弱々しく長岡を更に喜ばせるだけの可愛いもの。
バックルを外され、フロントボタンを外され、チャックがおろされた。
「っ!?」
「手、入れんぞ」
そうしてソコへと触れられる。
するりと着衣の隙間から奥へと手が入り込んできて、今度は直接素肌から会陰を押し込んできた。
布1枚の差はとても大きく、あるのとないのではこんなにも違う。
素肌に触れられているという嬉しさも相まって三条の息遣いが荒くなった。
どう見ても感じているのはみてとれる。
それでも大した抵抗がないのは日々の抑圧に三条が堪えているから。
三条が性欲盛んな大学生と言うのを割り引いても、恋人に触れたい触れられたいと思うのは当たり前だ。
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