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第972話
グリグリと刺激されるだけでこんなに気持ち良い。
とはいえ、此処は外だ。
見られたら社会的に死ぬ。
そんなのは絶対に駄目だ。
だが、過ぎる羞恥心が三条を襲う。
「ぁ…っ」
「これが気持ちいか」
「…っ、……ぅ」
気持ち良いのは確かだが、理性がブレーキをかける。
外なのに気持ち良くなるなんて恥ずかしい筈なのに。
倒錯した現状に三条の身体はそれでも恋人から与えられる快感を余す事なく受け入れ腰を揺らしていた。
ソコがじわっと熱くなる。
そんな感覚にアツい息を吐く。
「ばれ…ちゃ……んんッ…ぁっ、」
「イき顔晒したくねぇ?」
「まさ、……ま、さっ、いがい……」
「俺以外?」
「みら、たくな…っ、」
なんとか言葉を吐けたが長岡はニヤニヤするばかり。
今日は車内にはなんの明かりもなく、外灯の光がうっすらと照らすだけ。
それがなんとも言えない雰囲気をつくる。
淫ら空気も似合う恋人に、さっきからアナルが疼いてしかたない。
正宗さん以外は嫌だ…
でも、気持ちくて、やばい……
恋人と目を合わす事が出来ない。
目を合わせたらとんでもない事を口走りそうだ。
やばい
イ、きたい……
グイグイ押し込まれ本当に限界が近い。
そもそも、長岡から与えられる快感から逃げられる筈なんてないんだ。
散々与えられた快感の甘さを忘れる事なんて出来やしない。
それどころか、甘さを思い出しては1人でそれを再現しようしてきた。
そんな事をしているから、こうもすぐに快感に溺れるんだ。
「あ……、イ、く…………イき、」
思わず腕を掴んでしまい手首の首輪が外灯の光を反射させた。
「んッ…」
三条がビクッと腰を跳ねさせると長岡の手もとまる。
そして快楽に飲まれた三条はシートに身を沈め荒く息を吐き出しなんとか身体を落ち着けようとするが大好きな恋人から与えられたそれにまだ暫く腰を揺らしていた。
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