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第975話
今日はなんか刺激的だったな…
まだ何処かぽやっとする頭で帰ってきた三条はそのまま風呂を済ませるべく脱衣所へと入った。
身体の芯がアツいというか火照るようだ。
まずはぬるめのシャワーを浴びて身体の温度を下げたい。
パーカーを脱ごうと裾に触れ気が付いた。
パンツ…返して貰うの忘れてた……
急に頭がはっきりしてくる。
違和感すら忘れていた三条は慌ててスマホを手にしたが、長岡はまだ帰路の途中だろう。
早くても帰宅してからの返信である事自体は構わないのだが、やっぱり下着を洗濯して貰うのは恥ずかしい。
しかも着用済みのもの。
1日穿いてたやつ。
とりあえず連絡…
つか、なんで忘れるんだよ…
おかしいだろ
パンツ穿いてないんだぞ……
下着を脱いだ事を忘れ、あまつさえ気が付かず帰ってきたんだ。
なんで気が付かなかった。
本当に意味が分からない。
申し訳ない気持ちと恥ずかしい気持ちが頭をぐるぐる掻き混ぜる。
洗濯物に下着がない事を母親に気付かれるとまずいので着替えに持ってきた物を洗濯機に入れた。
とりあえずはこれで誤魔化せるが、長岡に洗濯をして貰うなんて。
外泊日は洗濯物を干すのを手伝ったり出来ていたからまだしも、今回は丸投げだ。
うんうん頭を悩ませるも、過ぎた時間は戻せない。
連絡はしたが、返信は部屋に帰ってからだ。
その間に入浴を済ませてしまうべく、今度こそ着衣を脱いだ。
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