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第976話
駐車場に愛車を停車させ、先程着信を知らせていたスマホを取り出す。
遥登…?
なんかあったのか…
『下着を返して貰うのを忘れていました。
お手数おかけしますが、預かっていてください』
三条からのメッセージを見て長岡も思い出した。
確かに、パンツ返してねぇな
首輪は目に見える箇所にあったので忘れる事はなかったが、チャックを上げフロントボタンを嵌めてしまったせいか下着の事はすっかり頭から抜けていた。
ということは、隣に置いてある鞄の中に三条の下着が入っているという事か。
脱ぎたての下着が。
疚しい考えばかりが浮かんでくる。
先程の行為も三条を気持ち良くさせて終わりだったが、長岡も勃ちかけていた。
そりゃ、あんなに気持ち良さそうな顔をされればたまらない。
時間を考えた車外に出て飲み物を買いに行くついでに身体を冷やしたが大分キていた。
やべ
変な事しか頭に浮かんでこねぇ…
そんな状態で目の前に恋人の下着をぶら下げられれば、そりゃ…な。
鞄をじっと見てから、返し忘れた事の謝罪と了承の返事を先に返す。
返し忘れた事は本当に申し訳ない。
ノーパンで自宅まで帰らせてしまったのか。
申し訳ない半面、すごく興奮する。
『俺の方こそ気付かずにすまなかった』
そこまで打って、長岡は手を止める。
勃起して帰れなくなる前に車を出た。
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