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第981話
先から滲む体液を亀頭に塗り込めるよう親指を動かしカメラを盗み見る。
恥ずかしそうに、だけどソコから視線が離せないとばかりの三条が見ていてくれている。
その事実だけで更に血液が溜まっていくようだ。
『おっきい…』
誰に言うでもなく呟かれた言葉はただの興奮材料。
恋人と快感だけを感じられる様に後ろへ寄りかかり扱きあげる。
自慰だという点を除けば気持ちの良い時間に変わりはない。
三条が居てくれるだけでこんなに違う。
恋人存在は偉大だ。
「ハ……」
『きもち、ですか…』
「ん、見られてんの興奮する。
遥登のきもち、すげぇ分かる」
気持ち良いかどうかなんてコレを見られたら愚問だ。
見られてるだけでも気持ち良いなんて、三条の癖が移ったのだろうか。
冗談めいた事を良いながらもしっかりと性的快感をしっかり味わい全身に拡げていく。
指を汚す体液が白濁しはじめなんとも卑猥だ。
扱く手に力を加える。
三条の体内の様にキツく、それでいて微妙な力加減で包むように。
先程の淫らな恋人を思い出し、目の前の恋人を考え、全身が気持ち良い。
脳味噌まで気持ち良いなんて嘘みたいだろ。
でも、実際三条とのセックスは馬鹿になりそうな程気持ちが良いんだ。
テレホンセックス─いや、この場合はテレホンと言って良いのだろうか─なのが残念だが、今は三条を守る為か。
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