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第982話
「も、少し…」
自分の気持ち良い様に手を動かし、三条からの視線を存分を感じる。
だけど、やっぱり足りない。
触れたい。
キスをしたい。
思いっきり抱き締めたい。
『……パンツ、使って…ください』
考えている事が分かっているかの様な発言にドキッとしつつも、その言葉に甘える。
においを嗅いだら流石に怒るだろうか。
だが、我慢出来ない。
『っ!!』
綺麗な目が真ん丸になるだけで三条は言葉を飲み込んでくれた。
三条のにおいと、洗剤のにおいが微かにする。
この季節だというのに汗のにおいがするのは、コレが肌着だから。
そんな恋人恥ずかしがるような物のにおいを嗅ぎながら自慰をするなんて倒錯しているだろう。
だが、それが気持ち良い。
あー、すげぇ馬鹿みてぇに興奮する
変態も過ぎんだろ
手も興奮も止まらない。
恋人のにおいを存分に感じながらのオナニーを、あまつさえ本人に見て貰っている。
ある意味では贅沢な行為。
「イきてぇから、ちょっと……名前呼んでくれるか」
『正宗さん…』
「ん、」
根元をきつめに握り、淫らな水音を響かせる。
賑やかしのテレビもない空間はただ静かで広くて。
だけど、こうしてあっちとこっちを繋げていると安らぐ。
それは、相手が愛してやまない三条だからだ。
『正宗さん、…イき、そうですか』
「やべ、かも…」
『イってください…。
あの、俺の…、パンツで……きもちくなってください』
玉がきゅぅっと上がり、尿道を駆け上がる。
「あ゙ー、イく…」
最後に聴こえた『ぶっかけてください』という言葉に従い、パンツに精液をぶっかけた。
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