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第983話

尿道に残るソレを1滴まで搾り出し、パンツに吐き出された精液を見ながら頭が冷えていく。 あー、やっちまった… マジでぶっかけた…… においを嗅ぎ、その下着に精を吐き出すなんてやり過ぎた。 清潔に洗濯された下着は今やその影もない。 卑猥なシミが拡がり明らかに行為を匂わせる。 深く息を吐き出しながら上げていた腰を下ろした。 『正宗さん…』 「悪りぃ。 パンツ汚しちまった…」 『あ…構いません。 というか、聴こえてたんですね…。 きもち、かったですか』 羞恥心を押し殺しているのが丸分かりの顔。 相当恥ずかしいはずなのに、気を使ってくれている。 本当に優しい子だ。 優しくて大きくて、自分なんかよりずっとやわらかな考え方をする。 「あぁ、すっげぇきもちかった。 頭馬鹿になりそう」 『そ、んなに、ですか』 「遥登の生パンツやべぇ」 汚れた手と陰茎を拭きながら冷めたお陰でよくまわる頭を無理矢理切り替える。 賢者タイムの時に、ドライで絶頂を迎える三条の事が羨ましく思う。 連続イきとはどんな快感なんだろう。 どんな快楽が身を包むのだろうか。 ズラしただけの下着が少し汚れてしまったので、これも三条の下着と共に洗濯だ。 の前に、予洗いをしなければ。 『……その、』 「うん?」 『今度は、俺も……パンツ、借りたい…………かも、です』 本当に…この子は。 長岡は小さく笑い頷いた。 「俺のにもぶっかけてくれるか?」 『……それは…』 「かけてくれんなら喜んで貸す。 かけてくれなくても、貸すけどな」 ふにゃっと表情筋が緩んだ三条に、長岡も同じような顔を見せた。

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