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第985話
ふとんに潜り込むと恋人の服を手繰り寄せた。
まだ正宗さんのにおい残ってるな
良かった
返したコートはにおいがしなくなっていたが、新たに借りた服はまだ随分とにおいが濃く残っている。
そのにおいに包まれながらドライで絶頂を迎えたのは数時間前。
恋人とノーパンでデートをし、あまつさえ車内で恋人の手によってイかされてしまった。
すごく刺激的な逢い引きだったのは言うまでもない。
今日の正宗さん、えっちかったな
俺、そんなに顔に出やすいか…?
埋めていた顔を離し、ふと思う。
長岡は自分の事を分かりやすいと言うが、今まで体調不良や怪我を隠す事はあったし、実際軽いものはバレなかった。
長岡を部屋の外で待っていて体調を崩した時も少しの急速で教室に戻れた位だ。
いや、分かりやすかったら正宗さんとの関係だってバレてそうだな
俺、すげぇ好きだって目で見てそう…
それなのに、恋人は目敏く自分の変化に気付いてくれる。
セックスの時もイイトコロを突いて欲しいと思ったタイミングで待てを食らったり、本当に頭がおかしくなりそうな程イイトコロだけを抉られたり。
乳首を弄りたいと思えば弄られ、イきたいと願えば塞き止められ。
もしかして心が読めるのか?と思うほど。
それほどまで自分の事を長岡も見てくれていると自惚れても良いのか。
そんな甘い事を思っても。
だけど……。
そうだと良いな
また服に顔を埋め抱き締められている時を思い出しながら目を閉じた。
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