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第987話

授業が終わって、大きな欠伸をひとつする。 おわったー 今日の授業はこれでおしまい。 昼飯を食べ終えてからずっと同じ姿勢でいたせいか少し腰が痛んだ。 もう少し回線なんとかなんねぇのかな 面白いところで動かなくなるの笑いそうで堪えんの大変なんだよな 不安定な回線で、時々画面に映る教授が半目で止まったりしてしまいつい笑ってしまいそうになる。 なぜ半目で固まる教授はあんなに面白いのだろうか。 失礼だが不安定な回線へのイライラよりも笑いの方が勝ってしまう。 ノートや参考書を机の端に寄せ卓上をさっと片付けると、今度は手足を伸ばした。 ずっと同じ姿勢でいるのは身体にも良くない。 大学に通っていた時は登下校や教室移動で多少なりとも歩いていたが、自宅では精々部屋とトイレ、リビングの移動が良いところだ。 ほんの数十メートルの距離。 運動不足でどんどん鈍る身体が重く感じてしまう。 隙間時間に筋トレをしてはいるが恋人の腹の様に綺麗に割れるにはある程度の肉付きも必要だ。 魅せるための肉とはなんと贅沢なものだろう。 指を組み、ぐーっと天井に向かって伸ばし、そのままストンとおろした。 うし、綾登とテレビ観よ パタンと閉じた部屋に階段を下りる音が残るだけ。

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