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第1031話

大きな手に出される透明な潤滑剤から目が離せない。 使われる、んだ アナル用の粘度の高いそれが手の温度で拡がっていく。 やばい、えろい…… え、うわ… 潤滑剤を纏った指が乳首の天辺を撫でる。 ぬるぬるして、だけどいつもの刺激よりずっと弱くてもどかしい。 触って欲しそうに完全に勃ち上がった乳首はもっともっとと勃ち上り、淫ら身体が恥ずかしい。 ヌルヌルを塗り広げる様に動き、また天辺を撫でる。 そうして今度は乳輪をなぞってきて、内腿の筋肉がピクピクと痙攣し始めた。 いつもは噛んだり痛くしてくれるのに こんな、もどかしい…… 「い、たいの…し…て、ください」 「痛いの? 例えば?」 「…………噛む、の」 「ははっ。 噛んで欲しいのか」 だって…。 だって……もどかしい。 言葉にする事は出来ずとも、そんな事は恋人には丸分かりなのだろう。 にぃっと笑みを称えた長岡が首を屈め胸元に齧り付いてきた。 「…っい゛、」 犬歯が乳首に刺さった。 喉から出たのは悲痛な声の筈なのに、そんな色は全く見えない。 陰茎も痛みで萎えず、気持ち良さそうに震えるばかり。 こんな身体に恋人がしたんだ。 噛まれたソコからジンジンした甘さが全身に拡がっていく。 気持ちが良い。 これが快感だ。 一際力を入れられても腰は逃げず、それどころかソコを揺らしている程だ。 サラサラした髪が揺れ、顔が離れていった。 その際髪の隙間から見えたあの目。 あの目のギラ付きに雄を感じる。 「真っ赤。 マゾは“ちょっと”痛いんじゃ足りねぇだろ」

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