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第1035話

「ほし……まさ、さ…っ」 「どーしよっかなぁ」 「おっき、が…ぁ、いい」 腰を揺らし、擦り付けて快感を得ようとする。 そんな事では足りないと分かっていても止められない。 ジクジクとアナルが疼く。 男性器よりもだ。 もう前より後ろの気持ち良さが頭にこびり付いて忘れられない。 女の子とセックスをした事はないが、アナルの方がずっと気持ち良い。 甘くて背徳的で、しあわせで。 溺れ死ぬなら長岡が良い。 長岡で死にたい。 「これ…くださ…っ、おねがい………え……」 いつの間にかガチガチに勃起した大きなモノに手を伸ばした。 それなのに、折角受け入れた指が4本共に抜けていった。 「あ…ぁ、な、んで…」 視界がじわっと滲んだ。 欲しいのに。 2人でセックスしたいのに。 サディストな恋人は楽しそうに目を覗き込み、にっと口角を上げた。 「指抜かねぇと俺の入れらんねぇだろ」 あ… そうだ。 とても当たり前の事を忘れていた。 「こんなとろとろにしたんだし激しくすんのも良いな?」 「ん、」 喉の奥で笑っている声に、とうとう視線を逸らせた。 こんなに色に溺れているなんてはしたない。 出ていった指が僅かに付く臀朶を強く掴んだ。 「自分で入れてみ」 「んん…っ」 「早くこのきもちーところに入りてぇな」 肉を左右に割り、アナルをパクパクと動かされる三条は視線を戻した。 被虐の色でいっぱいの目が真っ直ぐに恋人を見詰める。 たったそれだけの事で長岡の笑みが深くなる。 「それともバイブ突っ込んで此処で喘ぐか?」 「やりますから…まっ、て………あッ」 慌てて腰を上げた瞬間、勃ったソレが長岡腹に擦れ快感が走った。

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