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第1036話
「あーぁ、腹に擦れて気持ちかったな?
でも、そんなんで足りんのか?」
確かに気持ち良かったが欲しい快感はこれではない。
頭を振って違うと伝えれば、顔にかかる髪を汚れていない小指で払われた。
丸見えの顔は真っ赤で雌みたいだろう。
それでも綺麗な人は愛おしそうに見てくる。
「遥登、恥ずかしいのは?」
「正宗さんと…」
「そう。
だから沢山恥ずかしがれ」
「……はい」
「ほら、ローション使いな」
手をとられ、平に垂らされたローションの生々しさがより胸を高鳴らせる。
だけど、欲しい。
欲しいから動く。
「あ、脚は跨いだままな。
このまま」
「はい…」
流石に前から手を伸ばすのは間抜けで恥ずかしいので、後ろからそれに触れた。
滲む先走りと混ぜながら、陰茎にぬめりを拡げていく。
手に伝わる熱も大きさも理性を焼き切ろうとする。
ジリジリと焼けていく。
こんなグロテスクなモノを愛おしいと思えるのだから、愛とは盲目と言われるのだろう。
だけど、それはよく理解している。
「えっろい触り方」
「そっ、んな事は…」
一通り塗ったくり亀頭がヌラヌラと光を反射する頃漸く手を離した。
「……あの、入れます」
「どうぞ」
ガチガチに勃起しているが手を添えて支えてからアナルに宛がう。
触れる熱に、息をゆっくりと吐き出し呼吸を整えた。
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