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第1037話

亀頭が肉壁を割り開く。 排泄の時のようで、だけどそれとは違う快感に奥歯を噛み締めた。 「ん゙ゔ…う゛」 色気もない声を上げて身体の奥を拓く。 肉と肉が拓かれる感覚は何度経験しても慣れない。 「力むな。 きついだろ」 「…ん、ん゙」 少しずつ飲み込んでいるせいか、脚がキツい。 そうだ、長岡が半身を起こしていて手を付いていないんだ。 「捕まっとけ。 脚、すげぇプルプルしてて笑っちまう」 肩へと誘導され、その体温にホッとした。 ただ、素肌を触れ合わせるだけで安心するのは長岡だからだ。 他の人では決して駄目。 ふ、と目を細められ、そこに滲む愛情に安心する。 「な」 「は、い…」 支えが出来た事で脚にも余裕が出来た。 一見激しい行為をしかけてくるが、根っこは優しい人だ。 いつも自分を見ていてくれて、考えてくれて、行動に移してくれる。 ちゃんと“自分”をみてくれている。 長岡のモノが萎えてしまう前に入れてしまいたい。 だけど、先に。 ちゅぅ 「可愛い事してどうした」 「…ありがとうございます」 「早くこのきもちーところに入りてぇし」 「頑張ります」 片手で肩を掴み、もう片方でソレを支え受け入れていく。 大きいのがゴリゴリと前立腺を抉っていくのが気持ち良い。 「は、…ぁ、……ハァ…で、か……くて…」 亀頭が前立腺を潰し、より奥に入るには臍の下に力を入れて…… 「ああ…あ…ぁ、」 精嚢が押し潰される。 自分の体重を利用して根本まで受け入れたが無防備な喉を晒して喘ぐしか出来ない。 「ぎも、ち…い゙……」 「は、ギチギチ…」 いきなり飛ばしすぎたと思うにはもう遅く、ダラダラ垂れる先走りが甘くイった事を長岡に伝えていた。

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