粗い呼吸をしている間、長岡は動かず待っていてくれた。 ヘコヘコと動く腹から力を抜かないと自分も苦しいのだが、そう簡単に抜けはくれない。 強制的に受け入れているのだから当然と言えばそうなのだろう。 だけど、それがすごく腹立たしい。 凸と凸同士でも良いじゃないか。 そんな気持ちがない訳ではない。 「はる」 啄むようなキスをされ意識がアナルからキスへと移っていくと大分身体も楽になってきた。 自然と揺れだす腰。 ギチギチだったアナルもやわらかく陰茎を食む。 長岡はそれを指摘する事なくキスを続けている。 「もっと…」 「こんな軽いので良いのかよ」 「えっちぃの…ぁ、」 背骨の上を指がすーっとなぞっていく。 なぞるだけのもどかしい刺激。 ぶるっと身震いすると、薄く開いた唇の間から舌が差し入れられる。 ぬめるソレを絡め深いキスを繰り返す。 呼吸が苦しくなると離され、息を吸えばまた塞がれた。 あまりに上手過ぎて溶けそうだ。 「んん…まっ、……さ…ん、」 ２人の唾液が混ざり合い、どちらの喉もそれを飲み込む。 こんな事、長岡以外の人となんて出来ない。 長岡とだから気持ち良い。 「っ！」 舌を舐めていたソレが上顎を舐め上げた。 ゾクッと全身に甘い痺れが走る。 まるで頭が痺れる様だ。 口の中をなぶられ犯される。 「………ん、ン………はっ、ﾊｧ…ﾊｧ……」 離れていく長岡の唇がいやらしく濡れていた。 それをぺろっと舐める赤い舌は、今の今まで自分の口の中を犯していたもの。 「えっちかった？」 とろんとする目で首肯く三条の色気に長岡も気を良くするばかり。 「じゃあ、そろそろ動くか」 「ん…」