1041 / 1502

第1041話

唇から頬、頬から耳、そして首から鎖骨へとキスをしてその気になってもらうおうと躍起になる。 背中を丸めてちゅぅっと皮膚を吸い、キスマークを付けていく。 なるべくワイシャツから見えない様に気を付けているが、そもそも鬱血の色が薄い。 長岡の様に上手く赤くなってくれない。 それでも、一所懸命煽る姿は健気だ。 「んな、やらしー事されると優しく出来ねぇって」 鎖骨に歯をたてながら上目に長岡を見やる。 「犯されたいです…」 「犯されたいって…。 マゾしか言わねぇぞ」 「だめ、ですか…?」 「駄目じゃねぇよ」 一瞬、あの目の奥にギラ付く光が見えた。 喰われる。 そんな目で見られる事が嬉しい。 ケツから腰へと這い上がってきた手がそこをしっかり掴むと下からグッと腰を使われた。 「あ…っ」 「めちゃくちゃに犯してやる」 腰を下ろし、下からは突き上げられ、肺の中の空気を吐き出した。 奥の弁が刺激される。 強すぎる刺激に腰が逃げたそうにするが、冷たくて大きな手がそれを許さない。 「あ゙っ、ま゙さっ…ハァ……あっ」 「犯してくれっつったのは、遥登だろ。 飛んでもヤってやる」 呼吸を少しでも楽にする為に上を向くが意味はない。 酸素は出るばかりで頭に回ってきてはくれない。 細い身体をガクガク揺らしアナルを穿たれる。 素肌が触れ合って、最高に気持ちが良い。 「う、れ…っあ………うれし…」 長岡の腕にしがみ付き笑みにも似た顔をする。

ともだちにシェアしよう!