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第1047話
「あ…ッ、あ…あ…」
体内に塗り込めれる精液。
このまま、マーキングされ長岡のにおいが染み付いたら良いのに。
賢者タイムのせいか、なにも発しない長岡は残滓を搾り出すように腰だけを動かしている。
「あ……ハァ…んん……」
それでも、腰の位置が下り身体的には楽だ。
さっきより呼吸も出来ている。
のし掛かる長岡の重みに安堵しているのは事実。
首に回す腕に力を入れた。
髪が顔に幾房か溢れてくるのがくすぐったい。
気持ち良いのと擽ったいのと混ざり合って変な顔をしているだろう。
こんな必死な自分とは違って、汗だくになっても長岡は格好良いのに。
「ハァ…ハァ…」
ふー…と深い呼吸を1つして、長岡は顔を上げた。
乱れた前髪を邪魔そうに後ろへ撫で付けながら、言葉を吐き出す。
「やっべぇ程、気持ちかった」
ドキッとする程、格好良くて困る。
これ以上好きになったら、どうしたら良いんだろう。
どうやってこの気持ちを伝えたら。
「ん?」
「あ、いえ…」
近付いてくる顔を目をぎゅっと瞑ると、すぐに可愛いリップ音がした。
それと同時に、今し方射精したばかりのソレが質量を取り戻していくのが分かる。
グイグイとナカを押し拡げはじめた。
「遥登はまだ射精してねぇだろ」
「イ…きましたけど……あの……」
「ドライでだろ。
今度は射精しろって」
「え……あ、…うごいちゃっ」
「精液、ぶっかけろ」
いやらしい笑みにゾクっと肌が粟立った。
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