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第1050話

「きもちーか」 霞む視界に、雄の顔だけがはっきり見える。 内腿を痙攣させながら射精の気持ち良さに息を吐いた。 残滓まで残らず扱き出され極上の気持ち良さ。 蕩けた顔をして、その1コキ1コキを堪能する。 ローションで汚れた手を、今度は白濁で汚してしまった。 綺麗な人を汚すのはこわいが僅かに独占欲もある。 「すっげぇ、どろっどろ。 また抜いてなかったのか」 きゅっと締められた手で最後の最後まで搾られ出し切った。 そういえば、いつから抜いていなかっただろう。 長岡ら大きな手の中に吐き出された精液をわざと見せ付け、ぺろっと舐めた。 「…っ!」 「ん? 遥登も舐めてぇ?」 長岡はまた舐めると唇を近付けてくる。 キス、される… 「ん…」 顎をすくわれ、薄く開いた唇の間がら舌が差し込まれる。 同時に青臭い味が口内に拡がった。 自分のなんて不味くて不快なだけなのに、こうしてキスされながら口に入れられると淫らな味だと思えるから自分は単純だ。 「もっと舌出せって」 「ま…っ、んん…」 精液とお互いの唾液が混ざりあったそれを音をたてて飲み込んでも唇は離れない。 僅かに隙間を空け空気は吸わせて貰えるが、鼻先は触れる程に近い。 繋がった糸もそのまま。 「えっちすぎ…っ、」 精液の味がなくなっても足りないとばかりに口内を嬲られる。 やっと離れていった頃には、思考も顔もとっろとろになっていた。

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