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第1054話

「ゔぅ゙……っ、はっ、………」 何度目かのドライに身体を震わせる三条のナカに長岡は精を吐き出した。 2回目の射精だというのに長岡のソレは衰えを知らない。 泡立ったローションに塗れる後孔が吐精の脈動を感じる程だ。 三条だって決して、ひ弱な訳ではない。 細くて白く弱そうな印象を持たれるが、筋トレもたまにはするし、散歩途中でグズる弟を抱いたりおんぶして帰ってきたりする事だってある。 平均的な男子大学生位は体力はある。 それでも、こんなに息が上がっているのに恋人は比較的涼しげだ。 普段本ばっかり読んでいる筈なのに。 「ま…、ハァ……あっ、あ」 塗り込められる精液とローションの混ざった物が大きく張り出したカリによって掻き出されていく。 自分のモノでもだ。 男の身体は独占欲の塊だ。 自分のモノだけを残そうとる。 愚かで愛おしい。 「は…ッ、…ん……」 塗り込められてにおいが染み付けば、2人は満足するのか。 いや、出来るのか。 愛を生むことしか出来ない2人は、そんなのは愚問だと笑い飛ばすだろう。 「……ハァ…ハァ………」 「…き……もち………」 止める理由もない。 止める必要もない。 ただ、求めるままに欲に塗れ、精で汚れる。 悪夢の中では出来なかった事だ。 腕に顔を埋め、素膚の手触りやぬくもり、においを感じとる。 大好きな人の腕の中にいられる喜びに浸る。 「愛してる」

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