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第1084話
『あー…、あったけぇ』
ドアを全開で脱衣所にカメラが置かれているので若干人物は画面が小さいが、久し振りに恋人の入浴を見た。
入浴剤まで入れて気持ち良さそうに浸かっているのが、なんだかえっちぃ。
水も滴る良い男、を地でいく人だ。
『えっち』
「……え、ちじゃないです…」
『すげぇ見てくんな。
さっきもガン見してたろ』
「やっぱり先生って頭の後ろにも目がありますよね…」
思っていた事がバレたのかドキッとする。
それに流し目が……すっごくえっち。
それに、脱衣も洗身もマジマジと見ていたのがバレている。
やっぱり先生は頭の後ろにも目があるな。
自分にも目があるだろうか。
なんだか先生らしくて羨ましい。
身体の向きを反転させ、縁に顎をのせた。
『俺の身体、好き?』
「そんなの…愚問、です」
『へぇ。
愚問か』
ニヤニヤする顔だって下品ではなく、えっちぃ。
あまりに見惚れて語彙力がすごく低くなっている。
えっちばかりで形容していては失礼だ。
それに勿体ない。
端正な顔立ちをしているし、爽やかで甘過ぎなくていつまでも見ていられる。
顔だけに惹かれた訳ではないが、やはり視覚からの情報は大きい。
『自分の身体に自信ねぇし、そんな好きじゃねぇのか』
「え…。
俺は……だ、好き、です」
やば
身体が大好きって、なんか語弊があるよな
ギリギリ誤魔化せたはず………でも、ねぇな……
楽しそうな顔を見せてくれる長岡にもしっかりと聴こえていたらしい。
ま、この顔が見れたから良いか
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