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第1185話

前へ伸ばした手でするすると腹を撫で、そのまま抱き締めた。 どくん、どくん、と緊張し早鐘を打つ心音が、三条の心臓から背中へ、背中から自分の胸へ。 そして、心臓へと伝わってくる。 遥登の生きている音がとても心地良い。 ずっとこうしていたい程に愛おしい。 「あ、の……」 「んー…。 床にブランケット敷くからそこに膝立ちになってくれるか」 三条は、返事の代わりにひとつ頷いた。 名残惜しくも腕を離す。 …! 名残惜しいのは長岡だけではなかった。 離れていく恋人の手がすりっと腕を撫でた。 ……優しく出来っかな 少しでも脚への負担を減らせるようにソファに置いているブランケットを敷き、誘導する。 ベットを向かせ背中を此方側にすれば、あからさまな局部は隠せる。 こちらの方がまだ恥ずかしくはないだろう。 ほっそい腰もケツもクソほどえろいけど。 「膝立ち…これで、大丈夫ですか」 「あぁ。 膝痛くねぇか」 「はい。 ……でも、恥ずかし…です」 「やめるか?」 「…………やだ」 今すぐ下着をズリ下げて突っこみてぇ… だが、自慰はしていたとはいえ10ヶ月ぶりの行為。 ゆっくり慣らしていかなければ身体を傷付けてしまうかもしれない。 必死に理性を働かせる。 下着をズリ下ろせば腰をひかれた。 「はる」 「……、」 三条はベッドに腕をそこに顔を埋めながら腰を突き出した。 肉付きの悪いケツだが、とてもそそる。 ローションを手に落とし、まずはしっかりと馴染ませていく。 「…う…ん……ん、……」 指1本でもギチギチだ。 折角自分の大きさに馴染んだソコは、はじめての時のような慎ましさを取り戻していた。

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